18引越し荷物の一時預かりは長期と短期、2つの方法を賢く選択
短期間の保管には一時預かりサービス
引越しのとき、退去と転居先への入居時期に誤差が出てしまい、引越し荷物の扱いに悩むことがあります。自分は実家に行くなり、ホテルを借りてしのぐことはできますが荷物はそうはいきません。また、自宅のリフォームや建て替えをするときも、最低限の荷物は仮住まいに置き、多くの荷物は他の場所に保管しておかなければなりません。そのような場合に引越し業者の一時預かりサービスが最近、注目を集めています。
一時預かりサービスは、搬出や保管、搬入が1回で済む便利さがあります。トランクルームを借りると、それら全ては自分たちの作業になりますが、そのような手間を簡単に済ますことができます。特に、一人暮らしの少ない荷物で短期間であれば一時預かりサービスがおすすめです。自社にトランクルームがある業者であれば、多少、期間が延びても十分対応することができます。
一時預かりサービスは、ほとんどの場合、保管料と配送料が必要になります。業者によってサービス内容には違いがありますが、2日程度ならトラックに積んだままで保管し、長くなるとコンテナ保管になります。このように、保管期間の長さや、荷物の量によって料金は変わってきます。業者のこのサービスは短期間の保管に向いていますが、基本的に荷物の出し入れはできません。
引越し業者はたくさんありますが、一時預かりサービスを行っている業者はまだ多くはありません。価格やサービスも業者によってそれぞれ異なるので、ネットで確認したり問い合わせをしてみることが必要です。また、ピアノや車、バイクなどの大型荷物や、美術工芸品、貴金属など保管できないものもあるので事前に確認をしておきましょう。
長期の保管にはトランクルーム
大型の荷物や長期の保管に向いているのがトランクルームでの一時預かりサービスです。この場合、荷物の出し入れは自由ですし、屋内型であれば温度や湿度が管理されているので美術品などデリケートな品物の保管に適しています。トランクルームには、屋外型と屋内型の2つのタイプがあり、荷物の種類や大きさなどによって使い分けるのが賢い利用方法です。
屋外型のタイプは、コンテナに車を横付けできるので荷物の出し入れが自由にできます。ただし、温湿度の管理やセキュリティが低く、料金も多少低めになっています。屋内型のタイプはマンションのように区切られた部屋がいくつもあり、環境条件は一定に保たれセキュリティも万全です。荷物の出し入れは、一般的に土日や営業時間内などと制限を設けています。ひな人形やゴルフ道具、スキー用品など季節によって使用頻度が違うものの保管に適しています。
トランクルームの契約料金には、月額利用料や事務手数料、会員登録料、保険料、敷金、礼金などの料金が含まれてきます。解約時に解約手数料や鍵の交換代を請求されるところや、保証人が必要なところもあるので事前に確認する必要があります。利用料金は保管する期間によってさまざまですが、東京23区内などのように都心は料金が高く、都心から離れると安くなる傾向があります。
長期間預けられ出し入れが自由という特徴があるトランクルームですが、危険物や生もの、貴重品など預かりができないものもあります。また、荷物を出し入れするためには近隣に駐車場があるかどうかも重要なポイントなので、引越しの際には事前によく確認しながらニーズにあった業者を選ぶことです。
地域密着で親切丁寧な業者を選択する
引越しでは、退去と転居先への入居時期に誤差が出るなど、あらかじめ分かっていることばかりではありません。搬入するつもりの荷物の寸法が大きく部屋に入らないなど想定外のことが起きることもあります。このように、運び込みたくても運び込めない状況のときに、その場で臨機応変に対応してくれる業者は大変、助かります。当日、家財道具が運びこめなくても、状況に即して一時預かりをしてくれる、そのような親切で丁寧な業者を選ぶことです。
引越しをするときには転居先の土地勘が乏しいことがほとんどです。想定外の状況になったときでも地域密着で実績豊富な業者であれば迅速かつ丁寧に対応してくれます。単身や女性の場合など、業者の細やかな心遣いや嬉しいサービスが最近のトレンドとして注目を集めています。このように、自分のニーズにあった業者を選ぶには、インターネット情報を活用して絞りこみを進めていくことです。
一時預かりも短期間であれば無料のサービスでやってくれるところもあり、複数の業者から見積もりを取りながら選択していくことです。最近ではネットで見積もりもできるので、口コミも活用して賢く業者を選択して下さい。業者にはそれぞれ得意な引越しのタイプがあります。地域密着の業者や女性や単身引越しのサービスが充実している業者、遠距離が得意、短距離が得意、両方とも得意、低料金で親切丁寧など、自分のニーズとマッチする業者を選ぶと良いです。
また、スタッフのマナーも大切なことで、社員のマナー教育に重点を置いている会社は安心して仕事を任すことができます。さらに、引越し料金を抑えるコツは、3月から4月の繁忙期を避けて閑散期に依頼すると割安な料金となっています。閑散期の平日や仏滅を選ぶと格安な料金で行うことも可能です。業者を選ぶときには、後々、トラブルがおきないよう事前に詳細を確認して選んでいくことです。