50引越しをするときインターネットは継続か解約か
継続のメリット
引越しをするにあたって、インターネットのプロバイダー契約をどうすればいいのかで迷ってしまう人もいるでしょう。インターネットとプロバイダー契約を継続させる場合、解約や新規契約の手続きの必要がなくなるので楽です。やることはプロバイダー会社に連絡を入れて、現住所の回線停止申し込みをして、新住所を伝えます。その上で工事の日程調整をすれば完了です。新居の回線開通工事さえ完了すれば今までと同じようにインターネットを使用できます。しかしプロバイダー契約を継続する場合には、いくつか注意すべきことがあります。
まず大きいのは転居先の建物が、現在契約している回線が使用できない場合です。特にマンションなどの集合住宅では、使用できる回線が決まっているので前もって確認したほうがいいでしょう。例えば関東から関西に引越しをする場合、回線業者が変わってしまうことで契約継続できないケースは結構あります。
また料金やサービス内容が地域によって変わるプロバイダー業者もあります。ですから契約内容をそのまま継続しても、月額料金が変わってくることがあります。この部分もプロバイダーに相談しておいた方がいいです。ADSLのようなアナログ回線を利用している場合、通信局からの距離や間に通信を妨げるものがあると通信速度が変わってくることもありますので、この部分も注意しましょう。
継続利用の場合、移転工事費用は無料としているところも多いですが、一部有料となっているところも見られます。移転工事費がかかる可能性がありますので注意しましょう。
解約のメリット
引越しするにあたって、これまでのインターネットプロバイダーを解約して新規乗り換えをする方法もあります。新規乗り換えをすることで、キャンペーンが受けられ得をする可能性があります。しかし新規乗り換えをする場合、タイミングによっては前のプロバイダーとの間でいろいろな費用が掛かる可能性がありますので注意しましょう。
まず契約期間内に解約した場合や初期工事費を分割払いにしている場合、途中解約すると違約金が発生する可能性があります。また賃貸物件で暮らしていて、ケーブルテレビなどの回線を個別に引き込みしていた場合にはこの回線を撤去する必要があります。このときに発生する工事費用は契約者の負担になります。インターネットを利用するにあたって、プロバイダー業者からいろいろな機器をレンタルしているはずです。ざっと見てもモデムやアダプターなどがあるでしょう。これらレンタル用品一式をプロバイダー業者に返却する必要があります。このときの送料を負担しなければならない可能性があります。送料に関する対応ですが、プロバイダー業者によって異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
また機器を何らかの問題で破損した場合には、その弁償も求められることもあります。解約をするのであれば、できるだけ速やかに手続きを済ませておきましょう。もし解約の手続きが遅れてしまうと、次の月の料金を請求されてしまう可能性があり、その分損してしまいます。
解約する場合にはプロバイダーと回線事業者に連絡する必要がありますので、その指示に従って解約手続きを進めていきましょう。
回線工事が間に合わない可能性も
もし新規乗り換えを検討するのであれば、プロバイダーと回線業者を新しく見つける必要があります。できれば引越しの前に決めておきたいところです。というのも申し込みから回線が開通してインターネット利用できるようになるまでに、どんなに少なく見積もっても10日程度、場合によっては1カ月以上かかってしまうこともあります。ちなみに今の契約を継続する場合には、もっと短期間でインターネットを利用できる状況になるでしょう。しかしそれでも工事が混みあうタイミングであれば、1週間以上かかってしまう恐れもあります。
年度初めの4月は引越しをする人が多いです。体験談を見ると、インターネットが開通するまでに2カ月以上かかってしまったケースもあるようです。趣味などでネットを使っている人はいいでしょうが、例えば仕事などでネットを使う必要がある場合、新居で当面インターネットが利用できないのは困ります。その場合にはモバイルWi-Fiのレンタルサービスがあります。ネットを使って注文すれば、自宅にルーターが届きます。このルーターをパソコンに接続することで、インターネットが利用できます。
回線工事が終了して、自宅でネット通信できるようになれば、モバイルルーターを返却しましょう。ちなみにモバイルルーターですが1度に複数のデバイスに接続できます。家族でパソコンやスマホ、モバイル端末を同時並行でネット接続できます。最近のモバイルWi-Fiを見てみると、通信速度もかなり高速なので、普通にネットを使っている分にはストレスを感じることはないでしょう。